分譲マンションの共用部分の維持管理は、管理組合が行う業務の一つとなっています。 分譲マンションでは、この維持管理を行うために『管理費会計』と『積立金会計』を設け、区分所有者が費用を負担して対応していますが、特に『積立金会計』が適正額でない場合が多く、全国的に分譲マンションが抱える大きな問題の一つになっています。
大規模改修工事を成功に導くためには、この工事費用の問題を含め、様々な問題を解決していかなければなりません。
分譲マンションにとって快適な生活や資産価値を維持するうえで避けて通れない点検、修繕工事の計画的な進め方と当社の業務をご紹介致します。
分譲マンションの大規模改修工事とは
一般的に建築物は、竣工後10年余を経過すると経年劣化が目立ち始めます。 マンションも例外ではありません。 分譲マンションでは、大規模改修工事の修繕周期の目安は『12年』と言われますが、これは屋根や外装仕上げなどの劣化がこの頃から始まることを踏まえているからです。
しかし、劣化が進行していても、それに気づかずに必要な修繕工事がなされなかったり、 計画はしても『修繕積立金』の不足のために工事が出来ないといったマンションも少なくありません。
特に多額の費用を必要とする『大規模改修工事』は、本当に必要な工事かなどの、十分な工事内容の検討と、しっかりとした資金計画を踏まえたうえで進めるべきものです。
大規模改修工事に至るまでの大まかな流れとしては
1.劣化調査診断
(現状把握:人に例えると健康診断)
↓
2.長期修繕計画の見直し
(必要な工事内容や時期、費用対効果の検討)
(修繕積立金の適正額の検討)
↓
3.大規模改修工事着手
というのが理想的であろうと考えています。