修繕工事では、劣化した建物を新築時の性能へ戻すことを主体に考えられますが、改良工事では、より高い性能を持った材料を使用して建物の保護機能を高めたり、生活環境の利便性向上のために、新たな設備を設置したりすることにより、建物の機能を高めることを目的とします。
例としては、高齢者や車いす利用者などへ配慮したバリアフリー化、安全で安心な住環境を確保するためのセキュリティの強化、インターネット高速化などの通信設備の整備といったような工事が挙げられます。
エントランス周りの改良
(間取りの変更)
(宅配ボックスの設置)
(防犯カメラモニターの設置)
スロープの設置
こういった改良工事を行うには、日常生活で不便に感じたこと、支障があることなどを整理して、マンション居住者がどのようなことを望んでいるのかを把握する必要があるでしょう。
また、それぞれの工事を単独で行うことも考えられますが、必ず必要となる修繕工事と併せて行うことで、工事に関わる経費などを抑えることもできるでしょう
建物は時間の経過により発生する物理的な劣化だけでなく、マンションの居住環境が社会環境の変化や、生活水準の変化に対応できなくなるような相対的な劣化も起こります。
修繕だけでなく改良を加えることにより、マンションの居住環境・資産価値の向上を考慮してみてはどうでしょうか。